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第6話『あ、ぶつかる!は未然に防げる?!の巻』

  • 執筆者の写真: インフラCIMラボ
    インフラCIMラボ
  • 7月20日
  • 読了時間: 4分

更新日:1 日前



11話『欲張りすぎた詳細度!PC激重フリーズの巻』
※クリックで拡大                 第6話『あ、ぶつかる!は未然に防げる?!の巻』

【要約】

  • 【2Dの限界】 設計変更の多くは「図面の不整合」や「配管・埋設物の衝突(干渉)」が原因!


  • 【公的データの実績】 事前に3Dで干渉確認を行うことで、現場での手戻りや施工の中断が大幅激減!


  • 【シンプルモデルでOK】 ソリッド等の簡単な3Dモデルで「高さ(Z軸)」や「施工ヤード」を確認して現場の大惨事を防ぎます!


  • 【照査シートでプロの実務】3D CADの自動検知と国の『設計照査シート』を使ってサクっと解決!


【目次】


~【BIM/CIM実務の核心】 完璧な図面を書いたつもりでも起きる「2Dの限界」と、秒で直すCIMの価値~



1.【現状の課題】

国土交通省の公表データ等によると、工事発注後に発生する設計変更の原因の多くが、「設計段階における図面相互の不整合」や「構造物と埋設物の干渉の見落とし」によるものとされています。

 

従来の2D(平面図・断面図)による設計検討では、頭の中で立体空間をイメージしながらチェックする必要があり、特に交差部や高さ関係が複雑な箇所では「平面上は逃げているように見えても、現場で掘ったらぶつかった」という事態が発生しがちです。

 

現場で不具合が発覚するたびに作業を中断し、掘り返してやり直す・・。担い手が急激に減っていくこれからの時代、そんな非効率な手戻りを繰り返していては、数多の社会基盤を支えていくことはできません。 2D図面の限界が生む「手戻り」を減らすことは、業界全体が直面している極めて切実な課題なのです。


2.【公的データからひも解く解決手順】

国土交通省の『BIM/CIM活用ガイドライン』や直轄工事での効果検証データによると、事前に3Dモデルを活用して照査(干渉チェック)を行った案件では、「施工段階での設計変更や手戻りが大幅に削減され、施工効率が劇的に向上した」という明確な実績が報告されています。

 

ここで重要なのは、映画のような高精細CGを作る必要は一切ないということです。公的データが推奨する「フロントローディング(=画面の中での予行演習)」で求められているのは、シンプルな3Dソリッドで構造物や配管をおいてみる事前の確認です。

 

  • 「平面(X・Y)だけでなく、高さ(Z軸)で本当にかわしているか?」

     

  • 「施工時の重機や仮設材が動く空間(作業ヤード)は確保できているか?」

 

現場で発覚すれば数百万円・数千万円の損失など大惨事につながる不具合も、CIMの初期段階にて発見できれば、パソコンのマウス操作でサクッと直すことが可能です。

 

3. 【専門実務へのステップ】『BIM/CIM設計照査シート』に基づく干渉チェックの分類

国土交通省の『BIM/CIM設計照査シートの運用ガイドライン(案)』では、2次元図面による照査限界の克服を目的として、3次元モデルを活用した「干渉チェック機能」の積極的な導入が明記されています。

主要な3D CAD(Civil 3D、V-nasClair、Navisworks等)には自動検知機能が搭載されており、実務における干渉チェックは大きく分けて以下の2つの観点から行われます。


①物理的な部材干渉、離隔チェック(モノ同士の直接的なぶつかり)

 構造物基礎と地下埋設管、あるいは支承周りのアンカーボルトとPCケーブル・鉄筋など、部材同士が物理的に支障していないかを自動検出します。


施工時の空間・離隔チェック(施工性の確認)

 施工時の重機旋回スペースや仮設材の配置、維持管理時の点検員動線など、必要な離隔空間(クリアランス)が確保できているかを検知します。


ともに、対象物が物理的に接触していない場合でも、あらかじめ設定した数値の離隔を満足しているか判定が可能です。

図面上では接触していない場合でも、重機が旋回した際に接触するリスク、掘削時に埋設管と構造物の間隔が狭すぎる問題、などをソフトウェア上で一瞬で洗い出すことができます。

単に画面上でぶつかっているのを見るだけでなく、国土交通省の『設計照査シート』の標準チェック手順に則って問題箇所を抽出・管理し、モデル上でサクッと修正することこそが、現場での壊滅的な手戻りを確実に防止することにつながります。

 

限られた予算・人員にて現場を回さなければならないこれからの時代だからこそ、現場の大惨事を画面の中で代わりに引き受けて未然に防ぐ省力化が不可欠なのです。だからこそ、今、CIM(シム)るときなのです!


【参考 引用元公的資料・関連リンク】

国土交通省:『BIM/CIM活用ガイドライン(案)』

国土交通省 BIM/CIMポータルサイト:『BIM/CIM 事例集』

国土交通省の『BIM/CIM設計照査シートの運用ガイドライン(案)』

国土交通省:『i-Construction 2.0』


4.シムるくんからの一言アドバイス

「配管が基礎をぶち抜いたときは冷や汗出ました・・。『あ、ぶつかる!』は未然に防げます!今こそ、CIM(シム)るっきゃない!

✨みなさんはヒヤッとしたことありませんか。ぜひ共有してくださいね!✨」



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