第9話『欲張り過ぎた詳細度!データ激重PCフリーズの巻』
- インフラCIMラボ

- 7月24日
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更新日:1 日前

【要約】
【PCフリーズの原因】 重機の運転席やボルト溝など、現在のフェーズで不要な部分までリアルに作り込む「LoDのミスマッチ」
【国土交通省基準の真実】過度な作り込みに注意!詳細設計では「外形形状を正確に表すLoD300」が原則
【データを劇的に軽くするコツ】 部材ごとの簡易形状(プリミティブ)化や、CADの画面エフェクトOFF(ワイヤーフレーム表示)で処理負荷を削減
【目次】
(1)形状詳細度(LoD)の段階別定義
(2)目的(活用内容)に応じた簡易化
(3)3次元CAD側の初期設定
~【BIM/CIM実務の核心】3次元モデルにおける形状詳細度(LoD)の適正化とデータ軽量化対策~
1.【現状の課題】
3Dモデルの作成中、「PCの動作が異常に重い」「画面がバグる」「ソフトが突然フリーズする」といったトラブルに直面していませんか?
4コマ漫画のシムるくんのように、重機の運転席やボルトの溝など、現在の業務フェーズでは不要な部分まで「過剰にリアルに作り込みすぎていること(詳細度LoDのミスマッチ)」にあります。3Dデータの容量は、不要な曲線や点が増えるほど肥大化し、PCの処理限界を容易に突破してフリーズを引き起こします。
2.【公的データからひも解く解決手順】
国土交通省の『BIM/CIM取扱要領(案)』では、「過度に精密なモデルの作成が目的化しないよう注意する」と明記されています。実務でデータを軽く保つための必須手順は以下の3ステップです。

(1)形状詳細度(LoD)の段階別定義
本要領における詳細度とは「形状の詳細度(LoD)」を指し、フェーズごとに以下のように定義されています。
LoD 100(概略設計):対象を単純な形状でその位置を示したモデル。
LoD 200(予備設計):対象の構造形式が分かる程度のモデル(標準的な形状のスイープ表現等)。
LoD 300(詳細設計):細部構造を除き、対象の外形形状を正確に表現したモデル(整合性確認対象)。詳細設計段階では、このLoD 300が原則となり、配筋やボルトの溝などの過剰な作り込みは不要です。
LoD 400(施工):細部構造(附帯工、接続構造)及び配筋も含めて正確に表現したモデル(積算・施工活用)。
LoD 500(維持管理):対象の現実の形状を表現したモデル(施工変更の反映、維持管理)。
※なお、「地質・土質モデルには詳細度を適用しない」という最新ルールも併せて徹底します。
(2)目的(活用内容)に応じた簡易化
詳細度は作成範囲全体で一律にする必要はなく、部材毎に必要最小限のレベルを設定します。全体検証や配置照査の段階では、微細な幾何形状は単純な立方体や円柱などの「簡易形状(プリミティブ)」に置き換えることで、データ容量を劇的に軽量化できます。
(3)3次元CAD側の初期設定
ソフト側でリアルタイムの「陰影(シャドウ)」や「アンチエイリアス」などの画面エフェクトを全て『オフ』にし、作業時は描画負荷の低い「ワイヤーフレーム」表示を優先します。
【参考・引用元公的資料】
国土交通省:『BIM/CIM取扱要領(案)』
一般社団法人 OCF:『BIM/CIM成果品作成時の留意点』
3.シムるくんからの一言アドバイス

「データ激重PCフリーズしたときは血の気が引きました……。みなさんは俺みたいに欲張らないでね。PCのスペック不足と諦める前に設定を試してね!
✨みなさんはヒヤッとしたことありませんか?体験談や「あるある」をぜひ共有してください!✨




