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第5話『行き過ぎたリアル、暴走寸前シムるくんの巻』

  • 執筆者の写真: インフラCIMラボ
    インフラCIMラボ
  • 7月18日
  • 読了時間: 5分

更新日:1 日前



11話『欲張りすぎた詳細度!PC激重フリーズの巻』
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【要約】

  • 【リアルなCGが必要なのではない】 SF映画のような完璧なモデリングを目指す必要はなし!


  • 【公的基準の真実】 国交省の要領にも「過度に精密なモデル作成を目的としない」と明記されている


  • 【本当に求められるもの】 協議で必要なのは、日常使いのシンプルモデルによる「直感的な理解」と「スピーディなイメージ共有」!


  • 【統合モデルと役割分担】統合ソフトで作り込む必要はなし!シンプルな3Dに点群を重ねると見栄えが向上します。適材適所で使い分ければ余分なソフト購入も不要


【目次】


~【BIM/CIM実務の核心】 CIMを身近にとらえる発想の転換~



1.【現状の課題】

「3次元(3D)イコール 映画やゲームのように完璧に作り込まれたリアルなもの」という根強いイメージ。「自分ではとても手が出ない」「高度で難解なものだ」とCIM(シム)ることへの心理的な距離を感じさせ、苦手意識を生み出してはいませんか。もしかしたら、なんでも相談できる「身近なアドバイザー」の不在も一因かもしれませんね。


質感や細部の描写、周辺環境の装飾まで完璧にモデリングされた状態を「正解の3D」だと捉えてしまうと、理想と現実のギャップに苦しむことになります。「どれだけ時間や手間をかけても、あそこまで完成されたものは作れない」と悩んでしまい、CIM(シム)ることそのものを遠く感じてしまってはいませんか。


2.【公的データからひも解く解決手順】

国土交通省の『BIM/CIM取扱要領(案)』にも「過度に精密なモデルの作成が目的化しないよう注意すること」と明記されています。公的データが示す通り、求められているのは綺麗なCGを見ながら楽しむことではなく、関係者とイメージを共有するための可視化です。


住民説明会や各種協議の場で相手が知りたいのは、過剰なリアリティではなく次のような「直感的な理解」です。


  • 自分の家からどう見えるのかな?」(視認性・圧迫感や日影の確認)


  • この道路と構造物はどうつながるの?」(位置関係の直感的な把握)


  • 気になっている箇所をその場で自由に見せてほしい」(即応性・軽快な対話)


伝えることに目的を絞れば高度なモデリングは不要であり、そもそも協議や説明のために特別なモデルを別物として作る必要すらありません。なぜならば、普段の設計や検討で使っているシンプルな3Dモデルをそのまま画面で動かして見せるだけで、「あ、そういうことね!」と十分な合意を得ることができるからです。


3.【専門実務へのステップ】ソフト間のデータ連携(互換性)と統合モデルの役割

発注者協議や住民説明で求められる可視化において、単一のソフトウェアだけで完璧なモデルを作り込む必要はありません。実務においては、対象とする構造物(道路・橋梁・地下埋設管・地形など)の設計用途に応じた専門CADを用いてそれぞれのデータを作成し、それらを統合モデル作成ソフト(Navisworks、InfraWorks等)や各種プラットフォーム上で結合・連携させる手法が一般的です。

 

統合モデル用のソフトウェアによって「細部まで作り込む」ということではなく、専門CADにてシンプルに作成した3Dモデルに、現況の「点群データ」などを統合ソフト上でサッと重ね合わせるだけで、驚くほど手軽にリアルで説得力のあるモデル(見栄えのするビジュアル)に仕上げることが可能です。

 

各CADのオリジナルデータ(ネイティブファイル)をダイレクトに読み込むほか、用途に応じて「J-LandXML」や「IFC」といった標準フォーマットを活用することで、開発元の異なるソフトウェア同士であっても、全体像(統合モデル)としてスムーズな連携・結合・検証が可能です。

 

そして、「4コマ漫画:第5話のシムるくん」のように「全体を取りまとめる立場(元請けや事業監理など)」では統合ソフトを用いた検証が効果的である場面は多くなりますが、単独の3Dモデル作成・加工を専門として請け負う立場(協力会社や専門職など)であれば、統合ソフトまで無理に習得・導入する必要はありません。 各々の役割に応じたツールを適材適所で使い分ければ十分であり、余計なソフトウェアを買い足す必要もないのです。

 

行き過ぎたリアルなどの過剰な装飾に時間を費やすのではなく、ご自身の立場に合わせて「作成したモデルデータをどのように繋ぎ、全体像として可視化・検証に活かすか」という効率的なデータ連携のワークフローを整理・理解すること、それが実務におけるスマートに『CIM(シム)る』ことになるはずです。


「3D=完璧に作り込まれたCG」という先入観を捨て、まずは肩の力を抜いて「伝えるための使い勝手のよいツール」としてシンプルに捉え直すこと。こうした意識を一人ひとりが共有していくことで、心理的なハードルを下げ、CIMを最も身近で頼もしいパートナーに変えていけたとき、CIMでつながる未来が一気に近づくのではないでしょうか。


【参考 引用元公的資料・関連リンク】

国土交通省:『BIM/CIM 取扱要領(案)』

国土交通省:『3次元モデル成果物作成要領(案)』

国土交通省(BIM/CIMポータルサイト):『BIM/CIM 事例集』


4.ハコカンからの一言アドバイス

「求められているのは、映画のようなCGではなく、伝わりやすさと分かりやすさです。伝えるためのシンプルモデルで、次もよろしくね、シムるくん!!

✨みなさんの職場のいろいろな暴走話、暴走未遂、ぜひ私にも教えてくださいね!✨」




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